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ユネスコ世界遺産

ユネスコ世界遺産

世界遺産は「顕著な普遍的価値」
(OUV;Outstanding Universal Value)を有す不動産を対象にする。
世界遺産は「顕著な普遍的価値」(OUV;Outstanding Universal Value)を有す不動産を対象にする。
したがって世界遺産のある地域の博物館が所有する彫刻象や工芸品、絵画などの動産文化財または植物、動物などは世界遺産として保護されない。

世界遺産として認められるためには国家間の境界を超越し、顕著な普遍的価値を持たなければならない。その顕著な普遍的価値の評価基準として次の10項目があげられる。

ⅠからⅥは文化遺産、ⅦからⅩは自然遺産に適用される。

この外にも文化遺産の場合は、基本的にその材質や機能などにおいて真正性(authenticity)を備えていなければならない。さらに、文化遺産および自然遺産が世界遺産として記載されるには、遺産としての価値をもつとともに、法や制度において管理政策が整備されていなければならない。以下は世界遺産登録基準を表にまとめたものだ。
世界遺産とは

世界遺産登録基準

世界遺産登録基準
区分 基準 事例
文化遺産 人間の創造的才能を表す傑作である オーストラリア
オペラハウス
建築、科学技術、記念碑、都市計画、景観設計の発展に重要な影響を与えた、ある期間にわたる価値感の交流又はある文化圏内での価値観の交流を示すものである ロシア
コローメンスコエの
主の昇天教会
現存するか消滅しているかにかかわらず、ある文化的伝統又は文明の存在を伝承する物証として無二の存在である タイ
アユタヤ遺跡
IV 歴史上の重要な段階を物語る建築物、その集合体、科学技術の集合体、あるいは景観を代表する顕著な見本である 宗廟
あるひとつの文化(または複数の文化)を特徴づけるような伝統的居住形態若しくは陸上・海上の土地利用形態を代表する顕著な見本である。又は、人類と環境とのふれあいを代表する顕著な見本である(特に不可逆的な変化によりその存続が危ぶまれているもの) リビア
ガダミス旧市街
顕著な普遍的価値を有する出来事(行事)、生きた伝統、思想、信仰、芸術的作品あるいは文学的作品と直接または実質的関連がある(この基準は他の基準とあわせて用いられることが望ましい) 日本
広島原爆ドーム
* すべての文化遺産は、真正性(材質、機能等が本来の価値を有していること)をもつことが求められる
自然遺産 最上級の自然現象、又は、類まれな自然美・美的価値を有する地域を包含する ケニヤ山国立公園,
韓国済州溶岩洞窟・
火山島
生命進化の記録や、地形形成における重要な進行中の地質学的過程、あるいは重要な地形学的又は自然地理学的特徴といった、地球の歴史の主要な段階を代表する顕著な見本である 韓国済州溶岩洞窟・
火山島
陸上・淡水域・沿岸・海洋の生態系や動植物群集の進化、発展において、重要な進行中の生態学的過程又は生物学的過程を代表する顕著な見本である ケニヤ山国立公園
学術上又は保全上顕著な普遍的価値を有する絶滅のおそれのある種の生息地など、生物多様性の生息域内保全にとって最も重要な自然の生息地を包含する 中国四川省
ジャイアントパンダ
保護区
共通 完全性(integrity):その物件の「顕著な普遍的価値」を証明するために必要な要素が全て揃っていること
保護および管理システム:法的・行政的保護制度、バッファゾーン(buffer zone)を設ける

登録基準

高敞・和順・江華の支石墓は紀元前1000年にたてられたもので、葬式および祭礼を執り行うための巨石文化遺産だ。この地域の支石墓は世界中のどの支石墓より先史時代の技術と社会状況を詳細にあらわしている。